医療・健康

ハワイの小児科選び:出産後の赤ちゃんのケアについて【医師選びから初回検診まで】

2025年9月20日
読了時間: 3分
ハワイの小児科選び:出産後の赤ちゃんのケアについて【医師選びから初回検診まで】

アメリカでは出産前に小児科医を指名する必要があります。日本語OKな医師は?予約の仕方は?退院後の初回検診の流れや予防接種スケジュールまで解説。

日本とは違う!アメリカの小児科システム

日本で出産する場合、産まれた赤ちゃんは自動的にその病院の小児科医が診てくれます。しかし、アメリカの医療システムは「オープンシステム」が基本です。産科医と小児科医は別々に選ぶ必要があり、患者(赤ちゃん)の側が「私の主治医(Primary Care Physician: PCP)はこの先生です」と病院に申告しなければなりません。

出産入院中、あなたが指名した小児科医(またはそのグループの当番医)が病院まで出張してきて、赤ちゃんの回診(Newborn Round)を行います。そして退院後は、その医師のクリニックに通院することになります。つまり、妊娠中に小児科医を決めておかなければならないのです。

小児科医選びのステップ

1. リストアップ(妊娠28週〜32週頃)
まずは候補となる医師を探します。ハワイ(ホノルル)には、日本人の対応に慣れている、あるいは日本語が話せる小児科医が数名います。

2. 保険の確認
ご自身が加入している保険があれば、その医師がネットワーク内(In-network)かどうか確認します。自費(Cash Patient)の場合は、パッケージ料金があるか問い合わせましょう。

3. プレナタル・ビジット(Prenatal Visit: 出産前面談)
多くの小児科医は、出産前の面談を受け付けています(無料の場合も多いです)。実際にクリニックに行き、医師の方針を聞いたり、質問をしたりして、相性を確かめましょう。クリニックの場所、清潔さ、スタッフの対応もチェックポイントです。

4. 決定と登録
医師を決めたら、クリニックに「出産予定日は〇〇で、あなたを指名したい」と伝えて登録します。そして、出産入院時に病院の受付で小児科医の名前を伝えます。
小児科の診察
優しい先生との出会いは、安心な育児の第一歩です

日本語対応の小児科医を見つけるポイント

ハワイ(ホノルル)には、日本人の対応に慣れている小児科医や、日本語が話せる医師が複数いらっしゃいます。以下のポイントを参考に、ご自身に合った医師を探しましょう。
  • 日本語対応の医師: 日本語で直接コミュニケーションが取れる医師を選ぶと、微妙なニュアンスや不安も伝えやすく安心です。
  • 通訳サービスのある病院: 大きな総合病院では、日本語通訳サービスを利用できる場合があります。電話通訳やビデオ通訳などの形式があります。
  • Banyan Babyのサポート: 当社では、お客様の滞在エリアやご希望に合わせた小児科医のご紹介を行っています。最新の情報をもとに、信頼できる医師をご案内いたします。

出産〜退院後の流れ

入院中
毎朝、小児科医が病室に来て赤ちゃんの診察をします。黄疸の数値チェック、聴力スクリーニング、先天性代謝異常検査などが行われます。退院許可を出すのも小児科医です。

退院後の初回検診(First Visit)
通常、生後2日〜5日以内にクリニックに来るよう指示されます。これが初めての外出になることが多いでしょう。
  • 体重測定: 生理的体重減少からの戻り具合をチェックします。
  • 黄疸チェック: 数値が高い場合は、光線療法のために再入院や、自宅で使えるビリブランケットの手配が必要になることがあります。
  • 授乳相談: おっぱいが足りているか、飲み方は正しいかなどを指導してくれます。

予防接種(Vaccination)の日米差

アメリカと日本では、ワクチンの種類や接種スケジュールが異なります。

ハワイ滞在中に接種するもの
  • B型肝炎(Hepatitis B): アメリカでは生まれた直後(入院中)に1回目を接種します。その後、生後1〜2ヶ月で2回目を打ちます。

日本帰国後の引き継ぎ
帰国時には、医師に「予防接種記録(Immunization Record)」を作成してもらいましょう。これを日本の小児科医に見せることで、スムーズに日本のスケジュールに移行できます。日本の母子手帳にも記入してもらいましょう。BCGなど日本独自のワクチンは、帰国後に日本のスケジュールに従って接種します。

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